ここ数年、フリーランスとして働く大学生が増えています。
大学生がフリーランスで稼ぐことによって得られるメリットは多く、この経験は就職後にも役立つはずです。
しかし、大学生であってもフリーランスとして一定以上の金額を稼ぐと、税金の支払いが発生します。
本記事では、フリーランス大学生が確定申告に向けて行っておくべき、税金対策について解説します。
目次
フリーランス大学生も注意すべき税金
ここ最近、フリーランスとして稼ぐ大学生は増加傾向にあるのです。
大学生Webライター、大学生プログラマー、大学生Webデザイナーなども珍しくなく、彼らは授業の合間にフリーランスとしてお金を稼いでいます。
そんな大学生であってもフリーランスとして稼いだ場合、自分で税金を支払わなければなりません。
カフェや塾などでアルバイトをした場合、税金は給与から天引きされて振り込まれます。
それゆえに、「確定申告」という言葉を知らない大学生や、自分で税金を納めることをイメージできない大学生も多いでしょう。
確定申告とは、1年間の所得(収入)を計算して、国に申告する制度です。
年間で38万円以上の事業収入がある方は確定申告を行う必要があります。
これを怠ってしまった場合、ペナルティ(税金が加算される)を課されますので気をつけましょう。
そこで、本記事では、大学生フリーランスが税金の負担を少しでも軽くするための4つの方法を紹介していきます。
フリーランスとして働いている大学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランス大学生が税金の負担を減らす4つの方法
不況の影響も受けて、大学生の多くがお金に困っています。
大学生はさまざまな出費がかさむのにも関わらず、授業や実習の合間にしかお金を稼ぐことができません。
大学生フリーランスの方は、稼いだお金を生活費、学費などに少しでも多く充てられるように、税負担についてしっかりと考えながら稼ぎましょう。
フリーランス大学生が税金の負担を軽減できる4つのポイントを紹介していきます。
勤労学生控除
勤労学生控除とは、高校生、大学生、専門学校生などが受けられる制度です。
通常より少し多めに所得が控除される制度です。
対象となる学生は、給与収入が103万円超130万円以下と規定されています。
所得税の場合だと27万円、住民税の場合だと26万円が控除されます。
この制度を利用することで、130万円以内の所得であれば、納める税金はゼロになります。
通常であれば103万円までなのが130万円まで増えて、税金0の金額が年27万円増やせるという少しお得な制度です。
扶養内に収入を留める
扶養内なら税金が抑えられます。
親の扶養に入るためには、年間所得を103万円以下におさえる必要があります。
また、大学生の方がフリーランスとして103万円以上稼いだ場合、親の所得税がアップしますので気を付けてください。
領収書を取っておく
フリーランスとして働いていたら、仕事関連の出費はなにかとあります。
たとえば、クライアントと連絡を取るためのスマホ、作業するためのパソコンやプリンターなどがそれにあたります。
車やバイク仕事ならガソリン代などもそうですね。
そのような仕事に関わる物の費用は経費として扱うことができ、確定申告時に所得から差し引くことができます。
仕事関連の物にかかった費用は、領収書をとっておくようにしてください。
経費と出来るものが増えれば増えるほど、年収が少ないと見做され税金が少し安くなります。
確定申告の青色申告申請
確定申告の申請には、青色申告と白色申告があります。
白色申告の方が確定申告を簡単に行えますが、手元に残るお金を少しでも増やしたい方は青色申告を選択しましょう。
青色申告では青色申告特別控除を受けることができ、最高65万円控除されます。
日本は累進課税で稼げば稼ぐほど税金が高くなるので、65万円でも控除されれば結構変わります。
扶養内なら気にする必要ありませんが、たくさん稼ぐ人程考えた方が良いでしょう。
また、青色申告では白色申告よりも経費として認められる物の範囲が広がります。
大学生フリーランスの税金対策まとめ
大学生であってもフリーランスとして働いた場合、自分で確定申告をして税金をおさめます。
納税を怠った場合、本来支払うべき税金に割り増しされた金額を支払わなければならなくなるので気を付けてください。
大学生フリーランスの場合、税の支払いにあたって各種の控除を受けられるので、しっかりと活用しましょう。