自分の好きな時間に働き、煩わしい人間関係とも無縁のフリーランス。
しかし、フリーランスを考えている方に、この働き方を安易に勧めることはできません。
フリーランスは自由が多い分、全てが自己責任論なってしまうからです。
本記事では、「フリーランスになるのはやめた方がいい」と言われる理由を解説していきます。その上で、フリーランスにそれでもなるメリットもみていきましょう。
目次
「フリーランスになるのはやめた方が良い」と言われるのはなぜ?
ここ数年、20代、30代を中心にフリーランスという働き方が浸透しました。
大学卒業と同時にフリーランスになる若者も少なくありません。
一方、親たちの多くが我が子にはフリーランスよりも、大企業や公的機関に勤めてほしいと考えていることも事実です。
「フリーランスになるのはやめた方が良い」と言われる理由を3つみていきましょう。
収入が安定しない
会社勤めであれば、毎月決まった給与が口座に振り込まれます。
そのため、自分が年収いくらになるかも予想しやすいです。
一方、フリーランスは収入が不安定であるため、自分の年収どころか、来月の給与の予想さえも困難です。
フリーランスの場合、自分で営業をかけて仕事を頂くことがほとんどなので、月によって仕事数は大きく変わります。
また、長期契約を結んでいるクライアントがいる場合も、契約終了を突然言い渡されることも少なくありません。
社会的信用を得難い
フリーランスは会社員と異なり、毎月決まった給料が見込めないので社会的信用は高くありません。
住宅ローンの審査に通り難かったり、クレジットカードを作ることが難しかったりといったデメリットがあります。
同世代の同じ年収の人がパスした金融機関の審査に、フリーランスであるために審査が通らなかったという人も珍しくありません。
フリーランスが金融機関の審査にパスするには、きちんとした収入があることを証明する書類、ある程度の貯金が必要です。
給与の管理・役所手続きを自分で行わなければならない
会社員であれば、給与から税金が引かれたお金が口座に振り込まれ、年金や保険などの手続きはすべて会社がしてくれます。
フリーランスは自分で確定申告を行ったうえで税金を支払い、年金、保険などの各種手続きも行わなければいけません。
大きな手間ではありませんが、フリーランスには各種手続きを行う時間や手間がかかることも覚えておいてください。
デメリットが多くてもフリーランスになる人が少なくない理由
フリーランスは社会的信用も低くなりがちで、給与も安定しないためにライフプランニングを立てることが難しいです。
しかし、フリーランスでしか得られない確かなメリットがあります。
フリーランスは心配性な方、安定志向の方には向きませんが、独立心の強い方やマイペースな方には最適な働き方なのです。
ライフワークバランスが安定しやすい
フリーランスは好きな時間に、好きな場所で働くことができます。
ノマドワーカー、地方移住・海外移住をしている若者がフリーランスであることも少なくありません。
また、育児、ないし介護が必要な家族がいる場合、家族の面倒を見ながら働くことができます。
また勤め先の倒産や転勤、リストラなど会社の都合に振り回されるリスクも無縁です。
どこか住みたい場所がある方、プライベートを重視したいという方には、フリーランスは最高の働き方です。
煩わしい人間関係とは無縁
会社員には社内において良好な人間関係築くことが求められます。
企業勤めをしていたら、ビジネス関係のランチ、ディナー、飲み会などは避けられないでしょう。
人と関わることが苦手な方や、内向的な方にとっては、仕事における人間関係や催し物がストレスになります。
対しフリーランスは個人で仕事を行うため、人間関係に関する悩みを抱えることはほとんどありません。
クライアントとはメッセージやビデオ通話でコミュニケーションをとりますが、ほとんどの場合は仕事に直結するやりとりのみです。
また、フリーランスには飲み会、ランチ、接待などはないと思ってよいでしょう。
感じの悪い相手とは仕事をしない、という選択も自由に取れますしね。
まとめ フリーランスはデメリットもあるがそれを上回るメリットもある
フリーランスには自由が多く、好きな場所で仕事を行えるという大きなメリットがあります。
しかし社会的信用や安定性などから「フリーランスはやめた方がいい」という意見も少なくありません。
フリーランスは会社員と比較すると、不安定な立場にあります。
ですがフリーランスとして収入が安定すれば、住宅ローンを組むことができますし、審査が厳しいと言われるクレジットカードもパスします。
「フリーランスになりたい」と考えている方は、高単価の仕事を請け負うためにも、自己成長しようという気持ちを持つことが大切ですね。