絵を描ける人やデザインを専攻している人の中には、将来デザイナーになりたいと思う人も多いと思います。
しかしデザイナーになりたいという人の数は非常に多く、売れっ子レベルのデザイナーの実力の高さを見てしまうと、「本当に自分もフリーランスで食べていけるのかな」と心配になったりもしますよね。
今回はそんなフリーランスデザイナーの年収及びその増やし方、そしてフリーランスデザイナーの生活の様子を見ていきたいと思います。
目次
フリーランスデザイナーの年収はどれくらい?
実際のフリーランスデザイナーの平均年収は?
フリーランス という働き方は毎月決まった収入が入るわけではないので、いくら稼げるのかは本当にその人次第となってしまいます。
平均を出すのなら20〜30代の場合、300万〜500万円あたりがフリーランスデザイナーの平均年収となります。
20代のデザイナーは300万円付近の人が多く、30代では400万円付近の人が多いようです。
一般的にデザイナーの報酬は関わっている案件の単価、高いスキルの有無とこれまでの実績の量、年齢などによって左右されてきます。
収入面に関してはきちんと意欲的に働いてさえいれば、やがては正社員と遜色ない稼ぎを出せると言えるでしょう。
フリーランスデザイナーの種類
一口にフリーランスデザイナーといっても、イラストレーター、 Webデザイナー、DTP・グラフィックデザイナーといったように、様々な種類のデザイナーがあります。
どのデザイナーも平均年収自体はだいたい300万〜500万円であり、大差はありません。
フリーのイラストレーターは売れっ子職業なので高い人気の人は1,500万円以上だったりと凄まじいです。
一方で未経験ほど単価がとても安く年収100万円の人もたくさんいるように収入面において非常に幅のある職業だという特徴があります。
Webデザイナーの平均年収は他のフリーランスの仕事に比べて高い傾向にありますが、フリーランスになると会社員時代よりも大きく年収が下がる人が多いです。
DTP・グラフィックデザイナーは紙媒体の仕事をおこなうため、作業量が多く平均年収は低い傾向にあるといったように、平均年収は近いところにあると言っても、それぞれの職種ごとに特徴があります。
フリーランスデザイナーはどうやって年収を上げる?
知名度を上げる
フリーランスとして案件をもらおうとクライアントに提案するとき、まずなによりもクライアントに自分を知ってもらうことが大事になります。
今はクラウドソージングが盛んなので、とにかく多くのクライアントに提案をして仕事をもらい、クオリティの高い仕事をして信頼を得ることが高単価の仕事につながっていきます。
そして知名度を上げていくには、TwitterなどのSNSを活用して自分を知ってもらい、「こういう仕事やっている人なんだな。それなら任せてみよう」と相手に思わせることが重要になります。
フリーランスという立場は、仕事をくれるクライアントがいないと成り立ちません。
なりたての頃はとにかくいろんなところに営業して首を突っ込んで、多くの人に知ってもらうよう努力しましょう。
スキルを磨き、高い案件を狙う
フリーランスデザイナーは単に年を重ねるだけでは収入は上がっていきません。
今よりも高い年収を目指すには、少しでも単価の高い案件を請け負うようにしていかなければなりません。
高い案件を獲得するには、やはり相応のレベルのスキルが必要となります。
そして現在のWebは常に新しい技術が次々と出てくるので、常に勉強をしていかなければなりません。
また現在ではフリーランスでも、WebデザイナーからWebディレクターのような人を統括してプロジェクトの責任を持つ立場に将来なってもらうことが求められてきています。
デザイン以外の幅広いスキルも身に付けるようにすると良いでしょう。
フリーランスデザイナーの生活スタイルは?
規則に囚われない働き方
フリーランスデザイナーはなんといっても働き方が自由です。
締め切りにさえ間に合えばどんな時間に仕事をしても良いですし、お気に入りのコーヒーやー紅茶を飲みながら好きな音楽を聴き…なんていうリラックスできる環境下で仕事をおこなうこともできます。
またインターネットの発展のおかげで、自然の多い山奥で仕事をしても良いですし、世界中どこからでも仕事をすることができるのもフリーランスの特権です。
良いデザインの発想は良い環境下にいるほど思い浮かびやすいということを考えると、無駄なストレスのない環境はデザイナーにとっては仕事面において好影響を与えることでしょう。
スケジュールやお金を自分で管理しなければならない
フリーランスは黙っていても誰かが雑務をこなしてくれるわけではないので、すべてを自分でおこなう必要があります。
まずフリーランスになって最初に痛感するのは、体調を含めた仕事のスケジューリングです。
フリーランス になったばかりの頃は張り切り、多くの仕事を引き受けてしまうことが多いですが、その結果忙しさからの睡眠不足や、食事を疎かにした結果栄養不足になったりなどしがちで、今までと違う生活に適応するのに少し時間がかかります。
また締め切りギリギリの生活を続けていると、高熱などで倒れた場合が大変です。
有給なんてものはありませんし、同僚が仕事をカバーしてくれるなんてこともないので深刻です。
そして確定申告をはじめとするお金の管理も非常に大変です。
多くの人は経理面は会社に任せっきりで生きてきたと思うので、最初はわからないことが多すぎて本当に戸惑ってしまいます。
年収をある程度あげれば税理士に任せることができますが、独立当初は収入面の不安から税理士に頼む人は稀です。自分で勉強する必要があるでしょう。
まとめ
フリーランスデザイナーの年収や生活面の実態を見てきました。
華やかなイメージのあるフリーランスデザイナーですが、やはり仕事では日々こつこつとスキルアップのための勉強をかかさず、最初の方は特に低い年収面での苦労もたくさんあります。
とはいえデザインスキルというのは今後も仕事をしていく上で廃れることはまず無いと思うので、身につけて損はありません。
コツコツと勉強を積み重ねていくのが良いでしょう。